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スピンと磁石の相転移

各マスはミクロな磁石(スピン、↑=緑 / ↓=金)。隣同士は向きが揃うとエネルギーが下がり、熱がそれを乱します — 2D イジング模型です。温度を臨界温度 Tc ≈ 2.27 より下げると、無秩序だった格子が突然どちらかの向きに揃う「自発磁化」が起こります。鉄が磁石になれるのはこの相転移のおかげ。外部磁場 H をかけると好きな向きに傾けられます。

E=Jijsisj    HisiP(flip)=min ⁣(1,  eΔE/T)Tc=2ln ⁣(1+2)2.269E = -J \sum_{\langle ij \rangle} s_i s_j \; - \; H \sum_i s_i \qquad P(\mathrm{flip}) = \min\!\left(1,\; e^{-\Delta E / T}\right) \qquad T_c = \dfrac{2}{\ln\!\left(1 + \sqrt{2}\right)} \approx 2.269

温度を Tc の下まで下げて、ドメインが育つのを見る

磁化M = 0.00

磁化 M(t) のグラフは −1(全部↓)から +1(全部↑)。Tc 直下では緑と金の島(磁区・ドメイン)がせめぎ合いながら、ゆっくり大きく育っていきます — 本物の磁石の中でも同じことが起きています。島の縁がほのかに光っているのは「磁壁」。向きの違うスピンが隣り合って、余分なエネルギーを払っている場所です。H = 0 のとき、どちらの向きに揃うかは完全に偶然です(自発的対称性の破れ)。