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フリードマン方程式 — 宇宙の一生を決める1本の式

宇宙が一様で等方だと仮定すると、アインシュタイン方程式はたった1本に潰れます。あとは「中に何がどれだけ入っているか」— 放射 Ω_r、物質 Ω_m、曲率 Ω_k、宇宙定数 Ω_Λ — を決めれば、宇宙の全史が一意に出てきます。各成分は薄まる速さが違う(放射が最速、次に物質、Λ は薄まらない)ので、どれが優勢かが時代とともに入れ替わる。それが宇宙の歴史そのものです。上のグラフがスケール因子 a(t)、下は同じ解を空間として描いたもの。放射は測定量である Ω_r h² = 4.15×10⁻⁵ で固定し、Ω_r は H₀ から導いています。放射がある以上どの設定でも初期は放射優勢で、そのため Ω_k = Ω_Λ = 0 のちょうどアインシュタイン=ドジッター宇宙はスライダー上には存在しません(「平坦に固定」で Ω_m = 1 にすると Ω_Λ = −9×10⁻⁵ になり、a ≈ 10⁴ で再収縮します)。

(a˙a)2=H02[Ωra4+Ωma3+Ωka2+ΩΛ],Ωk=1ΩrΩmΩΛ\left(\frac{\dot a}{a}\right)^{2}=H_0^{2}\left[\frac{\Omega_r}{a^4}+\frac{\Omega_m}{a^3}+\frac{\Omega_k}{a^2}+\Omega_\Lambda\right],\qquad \Omega_k=1-\Omega_r-\Omega_m-\Omega_\Lambda

Ω_m と Ω_Λ を動かすと宇宙の運命が変わる。「Planck 2018」で実測値に戻すと、年齢が 13.8 Gyr に落ち着く

幾何

宇宙年齢

幾何と加速

運命

転換点

再生位置

数字は本物です。実測値(H₀ = 67.4 km/s/Mpc、Ω_m = 0.315、Ω_Λ = 0.685)を入れると年齢 13.79 Gyr — Planck 2018 の 13.797 ± 0.023 Gyr と一致します。減速パラメータ q₀ = −0.527 が負であること、これが1998年に超新星で見つかった「宇宙は加速している」という結果そのものです。Λ が物質を追い越したのは z ≈ 0.3(つい最近)、物質と放射が等しかったのは z ≈ 3400(宇宙の晴れ上がりの少し前)。積分器は閉じた形の解があるケース — アインシュタイン=ドジッター(2/3H₀)、空虚な宇宙(1/H₀)、放射のみ(1/2H₀)、平坦 ΛCDM の asinh 解、物質+放射の閉形式、閉じた物質宇宙の再収縮時刻 — と照合してあります(前4つは 1e-8 以上、再収縮時刻は 2e-4)。なお a が小さいところに描かれた銀河は「共動座標の目印」で、実際には最初の数億年に銀河はまだありません。ニュートリノも今日は非相対論的なので、Ω_r は初期宇宙の実効的な放射を a⁻⁴ で今日まで外挿した量です(慣例どおり、効いてくる a ≪ 1 では正しい)。