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二重スリット — 波と粒子

量子を「線(波)」と「点(粒子)」の両方で同時に見るページです。左の光源から量子(電子でも光子でも)を1個ずつ発射し、2本のスリットを通して右のスクリーンに当てます。1個1個は必ず1つの点として検出される — なのに、何千個と溜めていくと、点の分布が明暗の干渉縞を描きます。粒子なのに、波のように自分自身と干渉している。背景で揺れているのが波(波動関数)、スクリーンに積もっていくのが粒子。同じ1つの量子の、2つの顔です。

I(θ)=I0cos2 ⁣(πdsinθλ)sinc2 ⁣(πasinθλ)Δy=λLdI(\theta) = I_0\,\cos^2\!\left(\frac{\pi d \sin\theta}{\lambda}\right)\operatorname{sinc}^2\!\left(\frac{\pi a \sin\theta}{\lambda}\right) \qquad \Delta y = \frac{\lambda L}{d}

N を増やして、点が縞になっていくのを見る。「比較」で〈見ない〉と〈経路を見る〉を上下に並べ、変わるのは経路を知るかどうかだけ、を確かめる

検出数N = 0

一番不思議なのは「どちらのスリットを通ったか」を観測した瞬間に干渉縞が消えること。粒子を乱暴に叩くからではなく、経路の情報が確定すると波の重ね合わせ(コヒーレンス)が壊れるという、量子力学の根っこの性質です。しかも量子を1個ずつ送っても縞ができる — 1個の量子が両方のスリットを「同時に通って」自分自身と干渉している。1989 年、外村彰らは電子を1個ずつ送る実験で、点がゆっくり縞に育つ様子を実際に撮影しました。このページの「線=波」「点=粒子」は、水素原子の電子雲(|ψ|² を1点ずつサンプリング)と同じ考え方です。